足掛け4年の歳月が経ちやっとの思いで我々の作品が完成しました。位牌堂が26年度、本堂が27年の春から本年度春までの1年間当社の宮大工達が精魂込めて作り上げました。
約130年の歴史ある本堂の一部材料を使用してそこにある歴史を残し未来の人達に伝える役目を終えてほっとしています。写真の中にある欅の柱、虹梁は以前の130年前の部材を使用しています。また,小屋組みの木材や土台、大引きも当時の材料を使用し約3割強の部材を再利用しています。
ちなみに130年前の欅と新しい欅の強度を試験した所130年前の欅の方が硬いことが判明しました。一本一本を試験して利用しましたが木材は,300年から400年かけて強度が上がり,その年月をかけて最初の強度に戻るという性質を持っています。歴史あるものを少しでも後世に伝えることの大切さを改めて心に誓いました。
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高橋 一彦
北の宮大工集団「北一タカハシ建設」の社長、高橋一彦です。よろしくお願いします。
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