宮大工
「宮大工」が北一タカハシ建設の自慢です
北一タカハシ建設の根幹は宮大工
北海道・札幌の北一タカハシ建設には優秀な宮大工が揃っています。社寺建築に強い建築会社、そして和風住宅もできる住宅会社として、宮大工の技量が何よりも重要になるため、宮大工育成を会社の最重点テーマにしてきました。
宮大工という仕事の魅力や使命、そして職人の高齢化が進む現代で、なぜ北一タカハシ建設では優秀な若い大工が育つのか、その理由をご説明します。
宮大工の魅力1
作るよろこび
宮大工という仕事には大きな魅力があります。宮大工に話を聞くと「子どもの頃から木工やプラモデルなど工作が好きだった」「伝統建築に携われるのが嬉しい」「自分のペースで仕事に没頭できる」といった話が出てきます。創ることが好きな人にとって、宮大工という仕事はやりがいのある仕事に違いありません。
宮大工の魅力2
専門性ある「手に職」
宮大工は、鍛えた身体と優れた技で、木材など素材の性質を見極め、施主の要望、設計者の意図を汲み取り、数カ月、時には数年の時間を掛けて基礎や柱、梁、瓦屋根、壁などの施工を精度良く進め、高い品質、意匠、性能を納期内・予算内に仕上げていくプロの技能者です。
そのスキル・経験が本物であれば、神社仏閣の建築・リフォーム工事など、必要とされる現場はたくさんあります。宮大工は、その高度な専門性で「手に職」を身につけているので、定年もなく、身体が動く限りは安心して仕事をし続けることができる職業です。
宮大工の魅力3
宮大工の腕で社寺建築を作り、守る
お寺や神社は北海道だけでも約2,000軒以上あると言われます。お寺や神社は、地域住民の信仰、法事、葬儀などの場としてだけでなく、地域のお祭りや住民の交流の場としても長年にわたって大切にされてきました。
お寺や神社は、一般の住宅や商業施設などと異なり、独特の構造や素材、デザイン、造作、機能などがあり、新築や維持保全の工事は、一般の大工さんでは十分な仕事ができません。一方、宮大工は社寺建築に必要な、木材など素材の見極めや技法の習得、神事に対する理解なども含めた専門知識・技能を身につけており、お寺や神社などを維持保全し、新たに生み出す上で欠かせない存在として活躍しています。
宮大工の高齢化・減少が進む理由
宮大工という仕事には上記のような魅力があります。にもかかわらず宮大工は年々減少し高齢化も進んでいます。もはや技能の伝承も危うく、お寺や神社の修繕や建設が、宮大工不足でできない、という状況にもなりつつあります。なぜ現在、宮大工が減少しているのでしょうか。いくつか理由があります。そして北一タカハシ建設がそれらにどう対策し宮大工を育成しているかご説明します。
宮大工育成法1
正社員雇用・通年雇用で安定収入
大工・宮大工に憧れる若者は現代でも少なくありません。しかし実際に進路決定の際には本人、ご両親、学校の先生には心配の種があります。大工、そして宮大工という仕事が将来にわたって安定した収入を確保でき、安心して家族を養えるような職業としての安定性があるかどうかです。
多くの大工・宮大工は、フリーの立場でいくつかの建設会社・住宅会社の仕事を掛け持ちしています。仕事のニーズが多く、技量も高ければ数多くの声がかかり、忙しく働けて高収入も確保できます。その反面、仕事の少ない時期、声のかからない時期には安い仕事でも収入確保のために引き受けざるをえなくなります。
この問題を解決するために、北一タカハシ建設では、まず宮大工全員を正社員として雇用し、通年雇用で固定給を保証しています。収入が安定するので、本人も家族も安心して働くことができます。
宮大工育成法2
仕事が多いから若手も実践で鍛えられる
北一タカハシ建設は道内随一の宮大工に特化した建築集団です。伝統建築の技法と、石州瓦やケヤキ・ヒノキの大黒柱、道南杉を使った造作などを活かした風格ある神社仏閣を建てる力があります。
お寺や神社に断熱気密性能を持たせ、冬でも暖かく高齢の檀家さんが快適に過ごせて、災害時などには地域住民の避難所としての役割も果たせるという独自の付加価値も高い評価を受けています。こうした特長が評判となって、1999年の創業以来、道内を中心に約80棟(2018年現在)のお寺や神社の建設、リフォーム工事などを数多く手がけてきました。
その他にも年間数棟の和風住宅や、商業施設(飲食店や保育園など)などの仕事もしています。お寺の新築工事なら1チームで3年がかりの仕事になります。また冬は作業場で木材の墨付けや刻み、造作などの加工、春になると現場での施工と年中休みなく仕事があります。
宮大工のスキル向上に最も重要なのは、実践の場で腕を磨くことです。棟梁が仕事をし、若手や見習いは掃除や片付けだけ、ではなく、ある程度のスキルを身につけた後は、棟梁の指導を受けながら現場でも実践できる機会を与えられる。そういう環境にあるので、技術の向上が早いのです。
宮大工育成法3
若手育成がベテラン宮大工の役割・責任
宮大工として一人前になれば、仕事の確保は難しくありません。しかし多くの宮大工志望者が挫折するのは一人前になる前のいくつかのハードルがあるからです。
フリーの立場の宮大工は、その日、自分がこなした仕事の出来高が日給の算定基準になります。自分が仕事をこなすことが収入に直結するので、わざわざ手を止めて、現場の未熟な若者に仕事の仕方などを教える暇はないのです。
一方、若手の宮大工は、自分の親と同じくくらいの棟梁の指揮のもと、現状できる範囲の仕事なら任されます。しかしまだ習得していない技術を使った仕事などを丁寧に教えてもらう機会などはありません。高度な技能を身につける機会がなければスキルも、給料も上がりません。
この点、北一タカハシ建設は、宮大工全員が正社員雇用です。先輩大工たちにとって、自分に対する会社からの評価は、自分が今日どれだけ仕事をこなしたか、だけではなく、上司として若手の力も引き出しながら現場全体の生産性を高めたり、若手の育成に社員として貢献した、ということも評価されるのです。
自分たちの宮大工としての技能が、若手に伝承され、宮大工という仕事、そして神社仏閣が今後も守られ、続いていくことを望まない宮大工はいません。北一タカハシ建設は、ベテランの宮大工が若手を指導、育成できる職場環境を作ることで人材育成を進めています。
宮大工育成法4
仕事は見て盗め、ではなく、
実践&教える現場環境づくり
宮大工という伝統ある職人の世界では、古いしきたりも残っています。技術や技法は師匠から教えてもらうのではなく、兄弟子などの仕事ぶりを見て覚える「仕事は見て盗め」方式の徒弟制度が長きに渡って行われてきました。その結果、修行・見習い期間中に挫折する若者も多い世界です。
しかし前述のように北一タカハシ建設では、ベテランの宮大工が若手を教えることも仕事の一つ。現場で若手に技能を指導し、実践させ、見守りながら育てていく仕組みがあるのです。
宮大工育成法5
同年代の若手・中堅が多い!
若手宮大工にとっては、職場に同年代がおらず、親ほどの年代の先輩ばかりだと、やはりなかなか仕事の悩みを相談したり、切磋琢磨する雰囲気にはなりにくい面があります。
そこで北一タカハシ建設は、職業訓練校を卒業する前の若者にインターンシップの機会を提供したり、実際に新卒採用するなど若手の受け入れを積極的に進めています。2019年も3名の宮大工見習いが入社する予定です。
正社員として雇用し、収入や通年雇用などの面も不安を解消。先輩宮大工が丁寧に指導する環境も整備。その結果、北一タカハシ建設の宮大工は、20代、30代の若手が多く、平均年齢では30代、というこの業界では珍しい若手の多い職場です。
棟梁は現場のベテラン、中堅、若手の力量を踏まえながら、現場の安全、精度、工程、現場周辺への気配りや衛生、そして若手の教育も含め全体を見ながら現場を指揮しています。
宮大工育成法6
多能工育成、資格取得なども積極支援
北一タカハシ建設では、宮大工の実践技能向上だけでなく、建築大工技能士や瓦技能士、古民家鑑定士、2級施工管理技士、木造建築士などの資格取得を積極的に支援しています。また、基礎・鉄筋・仮設・断熱施工など、木工事以外の実践も任せることで、多様なスキルを身につけさせ、それらの工事での質の高い自社施工を可能にしています。
また、神社仏閣だけでなく、木造戸建て住宅も受注することで、寝食や団らんなど、生活の拠点としての快適な住宅づくりという仕事も経験できます。多様な仕事を経験できることは、できる仕事が増え、理解の幅も広がる機会になります。
こうした宮大工育成の仕組みが、北一タカハシ建設全体の施工力向上に結びついています。
次に、北一タカハシ建設自慢の宮大工をご紹介していきます。